最悪の事態を想像する事

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地元の消防団に入り、二十余年が過ぎました。防災士の資格を取り、考えた事があります。せっかく防災士になったんだから何か地域の為に働かなければ勿体ない。未曾有の大災害が必ず起きる。その時、自分達に何が出来るのか。そんな思いで立ち上げたのが山梨防災マネージメントです。発災前の注意喚起やどんな物を揃えておくべきか。また発災後にはどの様な行動を取るべきなのか。考えは尽きません。

 

私は想像こそが防災の第一歩だと思っています。例えば、今この場で地震や大火災が発生したら?貴方はどうしますか?日頃から想像していれば、普段から備えておくべき物やまず取るべき行動が見えて来るはずです。災害が発生して一番いけない事は他力本願になる事です。行政をあてにし過ぎた結果、サービスの遅れを批判する、これは大きな間違いです。何故なら行政も被災し活動不可に陥っている場合があるからです。発災後、とにかく大切な事は自助と共助です。自助とは、自分の身は自分で守る、と言う事。共助とは互いに協力し合って生き延びる事、つまり避難所などのコミュニティを指します。これに対し、公助とは行政からの支援を指します。確かにこの行政の支援は我々の税金で賄われている部分はあるのですが、大災害により、備蓄倉庫や建物は倒壊し、主要道路や空港の滑走路は隆起し、車や飛行機、ヘリコプターなどが破損してしまったら、流石に3日待てば必ず来てくれると言うものでもないのです。私達は災害に対しては常に最悪の事態を想定していなければいけないのです。勿論、行政もそうなんですが、その想定が実際の災害を上回っていたなら私達は生き延びる事が出来るでしょう。

そして、もう一つは決して諦めない事です。自分がもうダメだと諦めた時点で終わりです。何があっても必ず生き延びると言う信念は人を強くさせます。そして生き延びる為の知識と技術があれば生還する事は可能です。一人でも多くの方がこの生き延びる知識と技術を持っていたら一人でも多く生き延びる事が出来るのです。今からでも遅くはありません。来たるべき未曾有の大災害に備えるべきです。